孝道山について

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孝道山とは

 孝道山は穏やかで思いやりのある心を育てるお寺です。どなたでも自由にアクセスし、仏教の教えに触れることができます。
 横浜に孝道山が開かれたのは1936年(昭和11年)。僧侶である岡野正道しょうどう師(孝道山では始祖しその岡野正道大統理だいとうりと呼んでいます)が、日々の生活の中に仏教の教えを生かすお寺をつくりたいと始めました。
 以来、たくさんの人が孝道山に足を運び、仏教の智慧ちえ慈悲じひ(思いやり)に触れて、穏やかな心でいまを生きる力を養っています。
 それらをより多くの人と分かち合うため、横浜孝道幼稚園の運営をはじめ、福祉活動や子育て支援、ボーイ・ガールスカウト活動などさまざまな地域の活動にも力を注いでいます。
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孝道とは

 孝道とは、人びとがお互いに慈悲の心を向け合うことをいいます。深い思いやりをもって相手に接し、共感する心のことです。
 「孝」ということばは、父母を敬い大切にするという意味ですが、孝道山でいう「孝」は、子が親に一方的に従うことではなく、子と親がお互いに慈悲の心を向け合うことをいいます。
 お釈迦さまも「慈しみ」として「一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ」(中村元訳「ブッダのことば」)と説いています。
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マイトリー

 仏教で最も大切な思いやりの心を、古いインドの言葉(サンスクリット語)で表すと「マイトリー」です。いつくしみ・友情・思いやりを意味します。
 マイトリーの心を広く人びとに伝えるため、孝道山が開かれて50年目の1986年(昭和61年)から、5つの標語を掲げてマイトリー運動を行っています。「五修ごしゅう」と呼びます。

慈の五修

 ・大自然の中に生かされている自分の存在を知ろう
 ・家族に対する責任を果たそう
 ・人びとと共に喜びも苦しみも分かち合おう
 ・すべての生きものに対する思いやりをもとう
 ・自分のもつ能力を世の中のために生かそう

 マイトリー運動を始めてから35年余りがたち、世界はいま、戦争や貧富の格差の拡大、気候変動など、人びとが互いに助け合い、乗り越えていかなければならない課題が山積しています。
 仏教の教えでは、人も動物も木も草もすべてがつながっており、かけがえのないものです。自分の存在を知り、暮らしの場から世界の平和に貢献したい。これがマイトリー運動の目指すものです。